「Google Analytics Debugger」拡張機能を利用してアプリ+ウェブ GA取得データやパラメータを確認する方法
App+Web プロパティでデータが正しく取得出来ているか。Chromeなどで用意されている拡張機能「Google Analytics Debugger」を利用した確認方法を紹介いたします。
Google Analytics Debuggerをインストールする
Chromeは以下から入手を行いましょう。
Google Analytics Debugger (for Chrome)
Firefoxは以下から入手を行いましょう。
Google Analytics Debugger (for Firefox)
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/ga-debugger/
拡張機能を追加します。
追加後に、Google Analytics Debuggerのアイコンをクリックする事で「ON」にして利用できるようにします。
デベロッパーツールの起動
計測を確認するためには「デベロッパーツール」を起動して確認する必要があります。
デベロッパーツールの到達方法は以下の通りです。
Chromeの場合
ブラウザの右上のアイコン(3つ点が並んでいる)をクリックし、その他のツール⇒デベロッパーツールを選択
ショートカットキーはControl + Shift + I です
Firefoxの場合は、右上にあるアイコン(横線が3つ並んだアイコン)を選び、Web Developer ⇒ Toggle Toolsと選んでいきます。
ショートカットキーはControl + Shift + I です
データを確認してみる
デベロッパーツールを開いた状態で、計測を確認したいページを表示させます(既に表示されている場合は再読み込みをしましょう)。
デベロッパーツールのメニューから「Console」を選び「gtag.js」と掲載されているところを見つけましょう。
この辺りで詳細を確認できます。
実際にどういったデータが送られているかを確認するためには「Request parameters」の行のすぐ下にある「v:2」周辺を見てみましょう。
このv:2 (バージョン2)以降がApp+Web プロパティに送られているデータになります。
バージョン1は今までのGoogle アナリティクスで利用されているバージョンになります。analytics.js等を利用している場合にバージョン1として計測されます。バージョン2は現在の所App+Web プロパティのみで利用されているようです。
それでは、どういったデータが送られているかを確認してみましょう。
Request parametersで送られているデータ
項目名 | 意味 |
v:2 | バージョン名 |
tid=G-GTRZ74ZYS1 | 測定ID |
gtm:2oe3p1 | Google Tag ManagerのコンテナID |
_p:357299839 | 不明 |
sr: 4096×1152 | 画面サイズ(横×縦 ピクセル数) |
_dbg: 1 | 不明 |
ul:ja | 言語(ja=日本語) |
cid:1445522756.1583110952 | Client ID。Google アナリティクスの_gaクッキーに保存 |
Shared parameters で送られているデータ
項目名 | 意味 |
dl: ((URL)) | 表示されているページのURL |
dr:((URL)) | 1つ前のページのURL |
dt: ((文章)) | 表示されているページのタイトル(<title></title>内の文字列 |
sid:((数値)) | timestamp(セッション開始時の) |
sct: ((数値)) | 不明 |
seg: ((数値)) | 不明 |
Event parametersで送られているデータ
こちらは取得するイベントの種類によって値が変わるようです。
それぞれで取得されている情報を確認してみましょう。
ページ表示イベント
項目名 | 意味 |
en:page_view | ページ表示のイベント |
_ss:1 | セッションの最初のページのみ付与(2ページ目以降は無し) |
クリックイベント
項目名 | 意味 |
en: click | クリックのイベント |
_et: ((数値)) | 1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙) |
ep.link_id: ((文字列)) | リンクIDを設定していた場合に表示 |
ep.link_classes: ((文字列)) | リンクclassを設定した場合に表示(下記画像参考) |
ep.link_url: ((文字列)) | クリックされたリンクのURL |
ep.link_domain | クリックされたリンクのドメイン名 |
ep.outbound | 外部リンク(違うドメインへのリンク)かの判定 |
ファイルダウンロードイベント
項目名 | 意味 |
en:file_download | ファイルダウンロードのイベント |
_c:1 | 不明(セッション1回目のダウンロードの可能性) |
_et:((数値)) | 1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙) |
ep.link_id:((文字列)) | リンクIDを設定していた場合に表示 |
ep.link_text:((文字列)) | クリックしたリンクの文字列 |
ep.link_url:((URL)) | クリックしたリンクのURL |
ep:file_name:((文字列)) | クリックしたリンクのドメイン以降の部分 |
ep.file_extension: ((文字列)) | クリックしたリンクの拡張子 (=ダウンロードファイルの拡張子) |
スクロールイベント
項目名 | 意味 |
et: scroll | スクロールイベント |
_et:((数値)) | 1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙) |
epn.percent_scroll:((数値)) | スクロール率(デフォルトのスクロール計測を利用している場合は90で固定) |
動画エンゲージメントイベント
項目名 | 意味 |
ep: video_XXXX | 動画エンゲージメント計測 ep:video_start ビデオ再生開始 ep:video_progress 動画全体の長さの10%/25%/50%75%閲覧時に発生 ep:video_complete ビデオ再生完了 |
ep:video_url: ((URL)) | ビデオが置いてあるURL |
ep.video_title: ((文字列)) | ビデオのタイトル名 |
ep.video_provider: ((文字列)) | ビデオのプロバイダ。YouTubeの場合は「youtube」 |
epn.video_current_time: ((数値)) | ビデオの時間(秒) video_startの場合は0 video_progressの場合は動画全体の長さ× XX% video_completeの場合は動画全体の時間 |
epn.video_duration: ((数値)) | 動画全体の時間 |
epn.video_percent: ((数値)) | ビデオ全体の長さに対して何%まで見たか video_startの場合は0 video_progressの場合はXX% video_completeの場合は100 |
ep.visible | 動画がブラウザに表示されているか。 ブラウザ上で表示されている場合はtrue スクロールなどして画面非表示時はfalse(下記画像参考) ※なおブラウザに表示された状態で別タブなどを開いていた場合は trueになります |