「Google Analytics Debugger」拡張機能を利用してアプリ+ウェブ GA取得データやパラメータを確認する方法

2020年4月5日初期設定, 用語・定義

App+Web プロパティでデータが正しく取得出来ているか。Chromeなどで用意されている拡張機能「Google Analytics Debugger」を利用した確認方法を紹介いたします。

Google Analytics Debuggerをインストールする

Chromeは以下から入手を行いましょう。

Google Analytics Debugger (for Chrome)

https://chrome.google.com/webstore/detail/google-analytics-debugger/jnkmfdileelhofjcijamephohjechhna?hl=ja

Firefoxは以下から入手を行いましょう。

Google Analytics Debugger (for Firefox)

https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/ga-debugger/

拡張機能を追加します。

「拡張機能を追加」を押し、ページ上部に確認画面が出たら「拡張機能を追加」を選ぶ

追加後に、Google Analytics Debuggerのアイコンをクリックする事で「ON」にして利用できるようにします。

デベロッパーツールの起動

計測を確認するためには「デベロッパーツール」を起動して確認する必要があります。

デベロッパーツールの到達方法は以下の通りです。

Chromeの場合
ブラウザの右上のアイコン(3つ点が並んでいる)をクリックし、その他のツール⇒デベロッパーツールを選択
ショートカットキーはControl + Shift + I です

Firefoxの場合は、右上にあるアイコン(横線が3つ並んだアイコン)を選び、Web Developer ⇒ Toggle Toolsと選んでいきます。
ショートカットキーはControl + Shift + I です

データを確認してみる

デベロッパーツールを開いた状態で、計測を確認したいページを表示させます(既に表示されている場合は再読み込みをしましょう)。

デベロッパーツールのメニューから「Console」を選び「gtag.js」と掲載されているところを見つけましょう。

この辺りで詳細を確認できます。

実際にどういったデータが送られているかを確認するためには「Request parameters」の行のすぐ下にある「v:2」周辺を見てみましょう。

このv:2 (バージョン2)以降がApp+Web プロパティに送られているデータになります。

バージョン1は今までのGoogle アナリティクスで利用されているバージョンになります。analytics.js等を利用している場合にバージョン1として計測されます。バージョン2は現在の所App+Web プロパティのみで利用されているようです。

それでは、どういったデータが送られているかを確認してみましょう。

Request parametersで送られているデータ

項目名意味
v:2バージョン名
tid=G-GTRZ74ZYS1測定ID
gtm:2oe3p1Google Tag ManagerのコンテナID
_p:357299839不明
sr: 4096×1152画面サイズ(横×縦 ピクセル数)
_dbg: 1不明
ul:ja言語(ja=日本語)
cid:1445522756.1583110952Client ID。Google アナリティクスの_gaクッキーに保存
Request parameters で取得されているデータ

Shared parameters で送られているデータ

項目名意味
dl: ((URL))表示されているページのURL
dr:((URL))1つ前のページのURL
dt: ((文章))表示されているページのタイトル(<title></title>内の文字列
sid:((数値))timestamp(セッション開始時の)
sct: ((数値))不明
seg: ((数値))不明
Shared parametersで取得されているデータ

Event parametersで送られているデータ

こちらは取得するイベントの種類によって値が変わるようです。
それぞれで取得されている情報を確認してみましょう。

ページ表示イベント

項目名意味
en:page_viewページ表示のイベント
_ss:1セッションの最初のページのみ付与(2ページ目以降は無し)
ページ表示イベントで取得されているデータ

クリックイベント

項目名意味
en: clickクリックのイベント
_et: ((数値))1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙)
ep.link_id: ((文字列))リンクIDを設定していた場合に表示
ep.link_classes: ((文字列))リンクclassを設定した場合に表示(下記画像参考)
ep.link_url: ((文字列))クリックされたリンクのURL
ep.link_domainクリックされたリンクのドメイン名
ep.outbound外部リンク(違うドメインへのリンク)かの判定
クリックイベントで取得されているデータ
class="external" の設定をしており、こちら計測されている

ファイルダウンロードイベント

項目名意味
en:file_downloadファイルダウンロードのイベント
_c:1不明(セッション1回目のダウンロードの可能性)
_et:((数値))1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙)
ep.link_id:((文字列))リンクIDを設定していた場合に表示
ep.link_text:((文字列))クリックしたリンクの文字列
ep.link_url:((URL))クリックしたリンクのURL
ep:file_name:((文字列))クリックしたリンクのドメイン以降の部分
ep.file_extension: ((文字列))クリックしたリンクの拡張子
(=ダウンロードファイルの拡張子)
ファイルダウンロードイベントで取得されているデータ

スクロールイベント

項目名意味
et: scrollスクロールイベント
_et:((数値))1つ前のデータ送信からの秒数(ミリ妙)
epn.percent_scroll:((数値))スクロール率(デフォルトのスクロール計測を利用している場合は90で固定)
スクロールイベントで取得されているデータ

動画エンゲージメントイベント

項目名意味
ep: video_XXXX動画エンゲージメント計測
ep:video_start ビデオ再生開始
ep:video_progress 動画全体の長さの10%/25%/50%75%閲覧時に発生
ep:video_complete ビデオ再生完了
ep:video_url: ((URL))ビデオが置いてあるURL
ep.video_title: ((文字列))ビデオのタイトル名
ep.video_provider: ((文字列))ビデオのプロバイダ。YouTubeの場合は「youtube」
epn.video_current_time: ((数値))ビデオの時間(秒)
video_startの場合は0
video_progressの場合は動画全体の長さ× XX%
video_completeの場合は動画全体の時間
epn.video_duration: ((数値))動画全体の時間
epn.video_percent: ((数値))ビデオ全体の長さに対して何%まで見たか
video_startの場合は0
video_progressの場合はXX%
video_completeの場合は100
ep.visible動画がブラウザに表示されているか。
ブラウザ上で表示されている場合はtrue
スクロールなどして画面非表示時はfalse(下記画像参考)
※なおブラウザに表示された状態で別タブなどを開いていた場合は
trueになります
動画エンゲージメントイベントで取得されているデータ

ep:visible=false の例

2020年4月5日初期設定, 用語・定義

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